― 関平の一日一善日記 ―

 

はじめまして、我が国建国時から仕えております関平と申します。

僭越ながら呂翔殿の案内をさせて頂きたいと思います。

先日我が国に来たばかりですからね。道中気になる点などございましたら何でもお聞きください。

 

え?義父上はどうしたかって?

 

 

何のことでしょうか?

 

 

 

 

まず城内を案内致しますね。おや、顔色が悪いようですが、大丈夫ですか?

…大丈夫ですか。では進みますが無理はなさらないで下さいね。

 

 

 

まずはこちらで、鍛錬場となっています。

呂翔殿は武人ですので一番ここに赴くことが多いのではないでしょうか?

もちろん私も大将軍である様も、殿もよく訪れますがね。

いや真に殿のあの戈捌きは素晴らしいですよね!

視界の端に氷の礫が走った際には私も何度か凍死を覚悟したものです。

 

さて次に向かいましょうか。…呂翔殿?何やら背後に暗い影が見えますが、どうされましたか?ええと、そうですね、何やら縦線が並んでいるような、そんな感じの影ですが…え、気になされるな、ですか?

分かりました、それでは案内を続けますね。

 

 

 

こちらは執務室になります。

先の鍛錬場と違い呂翔殿は苦手な場所でしょうか?

お恥ずかしながら、我が国は武を求める方々が多いので中々上手く仕事が回らないんですよね…。

ですが殿を始め、皆様とても民を愛されておられますので内政には自信があるんですよ?

 

まあ、時々ふっと何やら黒い献策とかもみられますが…。

どうも虎戦車百台欲しかったみたいでして。

ですが、そういう策が通ったことはありませんのでご安心下さい。

これもまた殿の尊敬すべき点ですよね。

 

 

 

えっと、ここは大広間になります。毎朝の朝議や戦の際には軍議を行う場所ですね。

今のところは隣国との関係も良好ですので、朝議等でしか使っていません。

毎日殿と様が笑顔を見せてくださります。

私たち将ばかりではなく、一兵卒にも声をお掛けくださることもあるんですよ。

そういう時は殿のお師匠であられます夏侯惇殿が窘められるんですが、お顔が笑われていては効果がありませんよね。

 

 

まあつまり師匠の夏侯惇殿も殿には甘いということです…。

 

 

 

 

え、どうされました、私の顔に何かついてますか?

ええ、ちょっとどうして後ろに下がられるんですか?

先ほどよりも顔色が悪くなってますよ、ってああ、呂翔殿!?どうされたんですか頭を抱えて!!

え?仕える国を間違えた?ですって?

 

 

 

 

 

 

 

 

……呂翔殿?

 

 

冗談?冗談ですよね、そうですよね、驚いたじゃないですか。

 

 

さて、じゃあ次に行きますよ。

 

次はですねぇ…

 

                                                                 05.04.03UP

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えーっと、その、何と言いますか…………

スミマセン、うちの関平こんな奴です!(汗)愛は、愛はあるんです!本当に!!

実はこの小説が初めて書いた名前変換だったりします…。。

 

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