※『関平の一日一善日記』を先に読まれた方が分かり易いと思います。
― 呂翔不幸日記 ―
おう、先日まで諸葛亮殿の元で仕えていた呂翔だ。
ん?何故過去形か、だと?
それは我が任地をこの国に攻め落とされ捕縛されたからだ。
フッ…、あんな猛攻を行う奴らに敵うわけがなかろう…。
戦乱の世とはいつだろうと世知辛いものだ。
しかし、この呂翔、仕える主のためならこの槍惜しみなく振るおう!
……でないとやり切れんからな。
おっと、あちらから来るはこの国、いやもう我が国だな。
そう、我が国古参の武将関平殿ではないか。
彼の噂もよく聞いたものだ。忠義に厚く、敵に対しても礼節を重んじる良きお方らしい。
うむ、これからは手を合わせ、殿のために道を開いて行きたいものだ。
何と、関平殿が私を案内して下さるのか!
有難い!どうやら噂は真のようだな。
ふむ、疑問にも答えて下さると…。
では気になっていた関羽殿のことを聞いてみるか…。
ビビビ、ビックリした…(滝汗)
何だったんだ、あの笑顔は…。
黒い、とてつもなく黒いものを見てしまった気がする…。
!い、いや大丈夫ですぞ!ご心配なされるなっ!!さっ、案内をお願い致しまする!!
おお、ここが鍛錬場か。うむ、今も調練している兵がいるな。
広くて整備も行き届いておる。どうやら我が国は武に重きをおいているようだな。
さすが、私たちが瞬殺されただけはある。
………、いや思い出すまい。あれは過去のこと。今は我が国、頼もしいことだ!!
そうだな、関平殿の言う通り私はここを一番訪れるだろう。
ほう、関平殿も殿もよく鍛錬にいらっしゃるのか。
関平殿が誇りに満ちた目をしておられる。うむ、武人はこうでなくてはな。
…関平殿?何ですかなその模擬槍の染みは…。何やらとてつもなく赤黒いのですが?
模擬槍ですよね?それ模擬槍ですよね!!
何ですかその笑顔は!
いや、もう何もお聞きすまい…。
そ、そうか殿もここにはよくいらっしゃられるのか。
うむ、さすがは殿だ。うむ、うむ!(汗)
は?氷の礫?何度か?凍死?
うむ、さすがは殿だ!!!(滝汗)
何ですかな?暗い影?フッ、気になされるな………
次は執務室か。
先の鍛錬場と違い静かな通りだな。
ん?そうでもないか?何やら遠くから声が聞こえるな。
なになに?
『…様〜!様〜〜〜〜!ど〜こ〜で〜す〜か〜〜っ!十も竹簡が残ってるんですよ〜!……終わらせたら桃饅と周泰様とのお茶会をご用意いたしますが…。あっ、もうそんな所に居たんですか!さ、早く終わらせましょう!やる気を出したらすぐ終わるんですから』
………殿って、大将軍のあの方では……。
ま、まあいい。関平殿が説明されているしな!
しっかり聞かねばな!うむ!!
そうか、武を求める方が多いのか。
私も人のことは言えぬからな…多少耳が痛い。
ん?しかし私の記憶が正しければここには軍師が居たような…。
何となく熱いお方だった気がするが…。確か龍昇…殿だったか。
何故関平殿はその方に触れないのだろう……。
いや、聞くまい!ああ聞くまい!私もそろそろ学習してきたのだ!!
うんうん、内政に力を入れているとは、私も殿を見習わねばな!
く、黒い献策か。
つまり無理な徴税とかそんなのか。
…虎戦車百台投入用の資金にしたかったって……。
いやいや通らぬ策など気にすまい!
以前の国にも稀にあったしな!某白い南瓜の誰とは言わぬが…。
ここは大広間か。
うむ、光もよく入り無駄に豪奢でもなくとても実用的だ。
本当にこういう所は殿や諸将軍の美点だな。
なんと、殿や殿が声を掛けてくださるとは!
前の国では考えられんな!
うむこの呂翔、誠心誠意殿と我が国のため力を尽くそうぞ!!
夏侯将軍か、彼の方の武勇もよくお聞きした。一度手合わせ願いたいものだ!
殿の御師匠でもあるのなら尚更だな!
御師匠だからこそ殿に注意できるんだろうな…そういう臣下が居ることは良いことだろう。
なななな、何だ!今のは何だ!!ど、どす黒い何かが!
何故夏侯将軍のことでそんな…って、
うわわ、目が、目が合ってしまった!
だ、誰か援軍は、援軍は来ぬのかっ!!
くっ、私は仕える国を間違えたのか?!
いやぁ、冗談に決まっているではないですか!!ハッハッハッ!!
こうして私の新たなる道は始まった(むしろ命を長らえたというか…)、が…………私の戦はまだ終わっていなかったのだろうか…。フッ、安寧の地は遠いな………。
05.04.03UP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして呂翔は関平に気に入られたのでした。(かなり不幸)
………ていうか、これは本当にドリームなんだろうか…。
全然顔あり武将が居なくてスミマセン。
3の衣装知らないと“某白い南瓜の誰”って分からなくてスミマセン…。
ブラウザバック推奨
FC2 | キャッシング 花 | 無料ホームページ ブログ blog | |